こんにちは、そらです。
「メンタル不調で、仕事を休職してしまった」
「復職したいと考えているけど、復職が怖い」
「リワークを勧められたけど、リワークって何?」
こんなお悩みはありませんか?
この記事では、
- 復職に向けた支援について
- リワークの無料相談とその内容(体験談)
- 無料相談に向いている人、不向きな人
以上のことがわかります。
わたしは現在、適応障害で休職中です。
結論から申し上げると、リワークの無料相談を利用してよかったと思っています。
早速解説していきます。
リワークとは
「リワーク」とは「Return to work」の略語(Re-work)です。
メンタル不調で休職中の人やこれから就職したい人に対して、職場・社会復帰に向けたリハビリを行う所です。
リワークには、4種類あります。
医療リワーク・・・医療機関が行うリワーク
職リハリワーク・・・地域障害者職業センターが行うリワーク(※公務員は利用不可)
職場リワーク・・・企業が行うリワーク
福祉リワーク・・・民間団体が行うリワーク
それぞれのリワークによって、特徴や利用金額などが異なります。
「リワークって意味あるの?」と思った、そこのあなた。
日本産業精神保健学会の報告によると、リワークの有無による3年後の就労継続率は以下のとおりとのことです。
リワークあり:7割
リワークなし:2割
以上のことから、リワークが復職のサポートになっていることがわかります。
では、具体的にリワークでどのような支援を受けることができるのでしょうか?
リワークについてもっと知りたい。
リワークが気になったわたしは、「福祉リワーク」の無料相談を利用しました。
無料相談(体験談)
無料相談の流れ
わたしが参加した事業所はオフィスビルに入っていて、入室すると担当者が個室に案内してくれました。
最初に相談票とパンフレットを渡されました。
相談票には氏名や住所、無料相談を知ったきっかけ、相談内容を記入する欄がありました。
記入するときは、下記のような配慮がありました。
・記入したくないところは、記入しなくてOK
・担当者が10分ほど離席する間に記入する
実際にわたしはとても緊張していたので、一人にしてもらえることで気持ちが落ち着きました。
服装は普段着で問題ありませんでした。
また、持ち物の指示も特にありませんでした。
10分後、担当者が戻ってきてから口頭での聞き取りがありました。
休職に至った経緯等について聞かれました。
聞き取りは当時の辛い気持ちを思い出す作業になるので、精神的な負担がかかります。
わたしは思わず泣いてしまう場面もありましたが、担当者の方がとても親切で安心して話すことができました。
聞き取りの後、リワークでの活動内容の説明を受けました。
わたしが相談に行ったリワークでは、以下のようなステップを踏んでいくそうです。
①生活リズムを正しくする(リワークプログラムに参加する、体力をつける)
②考え方や言動の振り返り(認知行動療法)
③コミュニケーションを学ぶ(模擬業務、個別プログラム、グループワーク)
④自分らしい働き方を見つける(職場面談)
⑤安定して働く(復職後の面談)
①生活リズムを正しくするために、まずはリワークの事業所に出所する訓練から始めます。
休職中は自分が思っているよりも体力が落ちているとのこと。
「決められた時間に決められた場所に行く」ことが通勤の練習になるそうです。
②グループワークや担当者との個別面談により過去の自分の言動を振り返る作業。
認知行動療法等などが用いて、休職に至った理由などの振り返りを行います。
③模擬業務では、事務業務など職場を想定した業務を行うそうです。
具体的には、リワークの事務所で電話を受けたり、朝礼を行うなど。
きついかもしれないけど、あえて負荷をかけることで体力面・精神面を鍛えていくそうです。
個別プログラムでは、キャリアアップやPCスキルアップに役立つ数百種類の講座から好きなものを選んで受講できるそうです。
自分にとって復職に必要なスキルを勉強できる良い機会だと感じました。
グループワークでは、曜日ごとに「ビジネス」「ストレスマネジメント」「コミュニケーション」「運動」のプログラムがあるそうです。
④復帰が近づいてきたら、復帰後の配慮などについて職場と面談を行います。
必要に応じて、リワーク事業所のスタッフが間に入ってくれるとのことです。心強いと思いました。
⑤リワークは復帰したら終わりではありません。
休職の再発防止を目的として、月1回の定着面談があるそうです。
復帰後の自分の状態や悩みを相談できる場があると思うと心強いですよね。
施設内見学
説明を受けた後は、施設内見学がありました。
わたしが訪問した事業所は、オフィスのような雰囲気でした。
今の仕事が事務職の人は、職場に近い雰囲気の中で復帰に向けたプログラムに取り組むことができると思いました。
利用した場合のスケジュール
「福祉リワーク」を利用するためには、住民票を置いている自治体に受給者証の申請が必要とのこと。
受給者証の発行までおよそひと月かかるので、早く利用したい人は早めに手続きをした方がいいです。
担当者が提示してくれたスケジュールはこんな感じです。
【利用スケジュールのめやす】
・最初は週2回
・2ヶ月目は週3回
・3,4ヶ月目は週4回
・5,6ヶ月目は週5回
上記のスケジュールは、ゆっくり見積もって半年ほどかかるスケジュールとなっています。
半年あると、焦ることなく十分な支援が受けられるそうです。
スケジュールは、前倒しすることはもちろん可能。
復帰に向けて本人の希望に沿ったスケジュールを組んでくれるそうです。
無料相談に向いている人、不向きな人
今回無料相談を利用してみて、わたしが感じた「無料相談に向いている人、不向きな人」は下記のとおりです。
向いている人
心身の状態が回復している人
無料相談を利用する時は、事前に主治医に相談することをおすすめします。
わたしは主治医へ相談せず行ったので、事業所の雰囲気に圧倒され泣いてしまいました。
(事業所の雰囲気が職場に似ていました。)
自分では思っているよりも、自分の心の状態を把握できていません。
心の状態がリワークを考えてもいい時期かどうか、主治医に確認することをおすすめします。
また相談に関して不安なことは、事前にリワーク側の担当者に要望を伝えることが大切だと思います。
例えば、大人数が不安なら人数が少ない日にしてほしいなど。
安心して相談するために配慮してほしいところは、きちんと伝えましょう。
復職したいと思っている人
復職したいと思っているけど復職に不安がある人は、早めに相談することをおすすめします。
なぜなら、「福祉リワーク」の復職に向けた取り組みは、かなり充実しているからです。
しかし、「福祉リワーク」を利用するためには受給者証が必要で、自治体へ受給者証の申請手続き・発行に時間がかかります。
以上のことから、少しでもリワークが気になる方は早めに動き出した方がいいと思いました。
不向きな人
復職よりも退職に気持ちが傾いている方はおすすめできません。
リワークは復職に向けたプログラムなので、担当者は復職に全力を尽くしています。
厳しい言い方になりますが、無料相談で「復職か退職かどちらの方がいいか」のようなアドバイスを期待する人は向いていないと思います。
ただし、復職だけでなく就職への支援(就業先の紹介ではなく、面接・履歴書指導など)もあるので、転職を考えている人は向いていると思います。
無料相談の感想
わたしは下記の3つの理由から、「福祉リワーク」の無料相談を利用してよかったと思いました。
・復職を考えた時に、自分を助けてくれる機関があることを知れて心強いと思った。
・復職の時に、自分と職場の間に入りサポートしてくれるので、復職への怖さが軽減されそうだと思った。
・相談に行ったおかげで、事業所の雰囲気を知ることができた。自分との相性を肌で感じることができた。
復職に自信がない人も、「リワークのプログラムを頑張ったら、復帰できるかも」と希望が湧くと思います。
リワークの事業所は様々な種類がありますので、無料相談を利用して自分に合うリワークの事業所を見つけてほしいと思います。
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